おはようございます。ぱじ山ねまきです。
今回ご紹介する本「嫌われる勇気」は青年と哲人(哲学に詳しい人)の対話形式で進んでいく本なので読み物として面白いです。
衝撃的な内容で一気に話題になった嫌われる勇気。
今回の「嫌われる勇気」は感情をカットして理屈で読めば納得できる内容なので好き嫌いで読書の継続を判断する方には向いていません。
いっそのこと割り切ってラジオドラマ感覚で流し聞きしてみるのをオススメします。
「嫌われる勇気」を読んで感情を抑制するきっかけを掴む。
結構前(2013年)に出版されて今でも人気のある「嫌われる勇気」。
この本の元にになっているアドラーは心理学者ですが、個人的にこの本は完全な自己啓発本だと考えています。
アドラー心理学はかなり思い切った考え方が中心になっているので初めて聞いた人はだいたい反発した考えが浮かんできます。
「あ~実は俺前からそう思ってた。」ていう人がいたらあなたはアドラーです。
「嫌われる勇気」で得た考え方
筆者が「嫌われる勇気」で得た考え方は「感情を切り捨てる」という事。
この記事のタイトルで「感情を抑制するきっかけを掴む」と書いてますので全面的にこの本の考え方を取り入れてはいません。
ただあまり周りの事を気にしても何にもならないのである程度の事は感情抜きにして理屈で判断・行動するようになりました。
極論ですがこの本では「感情を切り捨てて行動する事」が推奨されています。
自分が何をやったからといって相手が自分に報いてくれるかわからないし、自分に好意を持ってくれるかわからないので気にするなよと(課題の分離)、これがアドラー心理学の考え方の一つです。
とはいえこの考え方は極論すると「自分が良ければ人が何を考えていても関係ない。」的な考え方になってしまうので、社会で生きていくうえでは全てを取り入れずにバランスが大事になります。
ただ感情を排して理屈で考えるようにすると、仕事や人付き合いなどの判断が非常に楽になってくるのは事実なので非常にいいアドバイスをくれる本です。
「嫌われる勇気」のちょっとややこしいと感じたところ
嫌われる勇気はアドラー心理学がもとになっていますが心理学的な専門用語はあまり出てきません。
アドラー自身が提唱している「課題の分離」や「共同体感覚」のような言葉は出てきますが、いわゆる「心理的ホメオスタシス」のように「これを心理学では○○と言います。」のような横文字の単語はほとんど出てこず、アレクサンダー大王の故事「ゴルディオスの結び目」や身近なトラブルを例にした話がたくさん出てきます。
心理学の本を初めて読む方や、専門用語でごり押ししてくるような本に辟易している方はとても読みやすいと思います。
ただ承認欲求や自己肯定感に関して言及している本なので、人によっては読んでいる途中で不快に感じる方も多いとかもしれません。
Amazon オーディブルの場合は人が話しているのを横で聞いている感覚になるので聞きやすいです。
ただ自分が視覚的に読み込むわけではないので何度か繰り返し聞くのをオススメします。
何故かというと一つの論点に関してかなり多角的に考えていて、後半の話を冒頭で話した考え方をもとに説明する場面も多々あるので初めて聞いたぐらいだと頭が付いていかないです。
以前紹介した「神メンタル」もそうですが、しっかりと組み立てて用いる思考法なので一度メモに書き出してみるのをオススメします。
まとめ
今回紹介した「嫌われる勇気」は日本人が普段持っている倫理観とかけ離れた考え方であるアドラー心理学がもとになっています。
「周りを気にしているから目標が達成できないというのはあなたが選んだ事。」という部分だけを読むと利己主義に走ってしまいそうですが、本著の中でそれは否定されておりそれが「共同体感覚」につながっていきます。
私はフリーランスの仕事をしているのでそこまで周りにしがらみがありませんが、それでも配慮を怠るようなことはできません。
作中の「課題の分離」で言われている通り「自分の行いに対して相手がどのように考えるかを悩むのは意味がない」というのはわかりますが、自分が行ったことに対してマイナスな内容が跳ね返ってくる可能性があるという事ともまた別です。
つまり刺激の強い考え方なので流されやすい人は一気に依存してしまう可能性があるのでお気を付けください。
主義主張が一貫していて名著には間違いないので時間のある時に試してみてはいかがでしょうか。
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