おはようございます。ぱじ山ねまきです。
今回紹介する本は「菜根譚」(さいこんたん)。
古くからある中国の古典の随筆集です。
人生において読むタイミングでどのように感じるかが変わってくると言われる本で、指標になる数々の言葉が載っています。
いきなり読むのは大変なのでまずはオーディブルでながら聞きをしてみることをオススメします。
kindle読書オススメ、「菜根譚」を読んで人生について学ぶ。
今回紹介するのは「菜根譚」。人生についてアドバイスをくれる中国の古典です。
記されたのは16世紀末、中国の明の時代の終わりごろに書かれた処世訓です。全357条。
菜根譚自体の著者は洪自誠。自身を還初道人(かんしょどうじん)と名乗っていた方で詳しい事はよくわかっていない人物です。
初版から300年後に江戸時代の後期に日本に入ってきて人気になりました。
明治から昭和にかけてよく読まれたと言われおり政治家や打撃の神様:川上哲治氏、この間亡くなられた野村克也監督も愛読されていたようです。
「人、常に菜根を咬み得ば即ち百事なすべし(野菜の根をよく噛んでいれば何事も成し遂げられる)」
※意味:苦しい境遇に耐えた者だけが大事を成し遂げることが出来る
汪信民(おうしんみん)の言葉がタイトルの元になっているそうで、人生における逆境に対してどのように処するかという事など人生の考え方を教えてくれます。
また菜根譚は色々なアドバイスを対句にして紹介しています。
「うまくいっている時は~、苦しい時は~」のような感じで「相反する時はこうですよ。」となるのでわかりやすいうえに、人間のあらゆる状況に当てはまると言えます。
しんどい時だけではなく折に触れ読んでみると「なるほどな。」と思うことが必ずあるはずです。
中国において儒教と道教の考え方を合わせた思想が主流の中で、儒教と道教と仏教の3つの考え方を合わせた思想であることも特徴的です。
量も多く言いまわしが難しい文章も多いので普段読書をしない方の場合「しっかり読むぞ!!」と構えていると多分途中で疲れます^^;
時間のある時に少しずつ目を通す感じがいいかもしれません。
菜根譚の好きな言葉
菜根譚で特に好きな言葉は
「衰颯の景象は、すなわち盛満の中に在り、発生の機緘は、即ち零落の内に在り」
※ちなみに守屋先生はしっかりとした訳を書かれているので、私の意訳は本著とは関係ありません。
守屋先生は「順調な時に気を引き締めて異変に備えて、難関にさしかかった時はひたすら耐え忍んで初志を完徹しなければならない。」と訳されています。
私自身はうまくいっている時に少し気を抜いてしまう人間なので、「淡々とバランスよく仕事を続けましょう。」という意味で受け取っています。
ある意味で儒教で言う「中庸」でしょうか。
まとめ
今回紹介する本「菜根譚」では抜粋されて様々な処世訓が載っているので、いずれかの言葉は自分に当てはまると思います。
ただ読み進めていくとわかると思いますがその言葉の中には「肯定」を与えてくれるものも多く、説教臭いだけの幸福論ではありません。
16世紀の思想なので正直今の時代に合わないという考えもありますが、とりあえず読んでみることをオススメします。
複数回読んで段々と染み込んでくるような本ですが、まずはオーディブルで聞いてみてから読んでみてください。
コメント