セルフブラック企業になってしまう副業と起業




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最近では副業だ起業だと数年前から一種のブームのようになっています。

それ自体は非常にいい事だと感じてはいますが被雇用者の頃の感覚で仕事を受注していると、ブラックな労働環境を自ら作り出してしまうので注意が必要です。

単純にお金に関する感覚が違うという事が根本にあるので、これから副業を始める方はそれらを踏まえたうえで始めるといいかもしれません。

簡単に言うと経費についての考え方がどうなるかという部分が大きい事と、お金をとれるようにちゃんとブランディングできるかという事がポイントです。

目次

セルフブラック企業に陥ってしまう原因

せっかく副業を始めたり起業したのにセルフブラック企業化してしまう原因はほとんど以下の2つです。

  • 経費についてきちんと考えていない
  • ブランディングできていない、できるだけの実力がない

難しく考える必要はないのでそれぞれ簡単に考えてみましょう。

仕事の経費どうするの?

「経費」という書き方をするとざっくり過ぎるので、一つの仕事を完了させるために必要なお金と考えましょう。

最近はウーバーイーツなどがありますので配達業を副業にしている方も少なくありません。

ウーバーイーツは自転車を使用している方も多いので、もっとわかりやすくするために自家用車での配達が可能という事を謳っているAmazon FLEXなどについて考えてみます。(他にも宅食系とか)

副業として配達をするにしてもどこまでが「自分持ち」になるかをきちんと考えておくことが重要です。(※これは本当に重要です。)

要するに車を使うのであれば一番大事なのは「ガソリン代」です。

募集要項などを見ると「慣れた車で仕事が出来ます!」とか耳障りのいい事が書き連ねてありますが、物は言いようです。

つまり相手企業は車を用意する必要がないうえに車の所有者でもないので、配達に使用する車に関する「経費」は一切支給されません。

以前副業を始めた知人が「経費の事を細かく言うのはケチ臭い。」と話していましたが、こういった考えの方は正直副業としても個人事業主をやるのは向いていないと考えます。

セルフブラックの副業は頑張っても赤字、収入は雀の涙

副業をきちんとした収入につなげるのであればそれなりの件数が必要になりますし、担当するエリア自体のそもそもの件数によってはまとまった収入になりません。

走行距離によっては車のメンテナンス(オイル交換やタイヤ交換など)が必要になるので、経費(仕事に必要なお金)についてちゃんと考えて始めないと副業で始めたとしても収入は雀の涙でしょう。

配送業者の方は「当たり前だろ。」と感じると思いますが、全く違うジャンルの仕事をしている人間が副業で簡単に稼げると思って始めると必要経費の認識に齟齬が出ていることが少なくないという事です。

過去に「正社員を個人事業主化する」というニュースが話題になった時も当サイトで記事にした通り、個人事業主になった時と正社員である時では仕事に必要になる物への出費(必要経費の考え方)というのが全く違ってきます。

ボールペン一本でも経費です。

お金の出所がどこになるのか?〇〇に関して誰が負担するのか?

他には委託で何かを作る場合、その後の配送料はどちらが持つのか?

大きいものになると保管するにも費用が発生する場合もあります。

必要経費や詰めるべき部分を細かく考えずに安易に仕事を受けてしまうと「すごい頑張ったのに最終的に赤字になりました。」という事も当然起こり得ます。(※筆者経験談)

一回の失敗で学習してすぐ改善できればいいのですが、継続的な期間での契約を結んでしまった場合後から変更することが出来ないのでずっと赤字続きという事になります。

後から契約相手に泣きついたとしても、自分に都合に言い契約を覆す人間はまずいないので相手にされません。

ただ言ってみるのはタダなので、ダメもとで言ってみるのは個人的にはいいと思います。

副業にしろ起業するにしろある程度の図々しさは必須スキルです。(超重要)

ブランディングできていない、できるだけの実力がない

最近は情報商材で無闇に使われているので「ブランディング」という言葉を聞くと胡散臭く感じる方もいるかもしれませんが、簡単に言うと「お客さんに気持ちよくお金を出してもらうための環境づくり、演出」と考えればいいでしょう。

「実力があればそんなものはいらない」と考える方がいますが、だったら環境づくりしたほうが自分とお客さん双方にプラスですよね?

そもそも実際実力がある方はちゃんとブランディングします。

単純にブランディングするのが当然だから。

一番簡単なもので言うと自分の略歴などですね。

何者かわからないに人間に仕事を出す人間は稀です。

ゼロではありませんが、略歴や顔写真を開示している人間への発注数と比べれば確実に減るでしょう。

またどのようなことが出来るかという事の提示、ネット上に公開するなりポートフォリオにまとめるなりする必要があります。

それらをちゃんとやったうえでネット上で他の方と仕事を取り合うという事になるので勝手の分かっている方にはなかなか張り合えません。

何故か一時期プログラミングの副業というのが流行りましたが、プログラミングが本業の方が副業をしているのであればまだしも、ちょっと勉強した程度の素人に仕事を出す人間はそうそういません。

そうした場合どのように仕事を得るかというと「単価を下げる」事で仕事を得ようとする方がいます。

これは何もいい流れを作らないので単純にやってはいけません。

多少安く受けることで仕事の宣伝になるという方がいるかもしれませんが、そんな事はそうそうありません。

宣伝効果が見込めるような相手との仕事の中で折衝を重ねて妥協点として相手と合意したうえであればない事はありませんが、ほぼありません。

そんな昭和ノリなことは今どき考えない方がいいでしょう。

今でも「宣伝になりますよ。」といったセリフが交渉になると考えている方(特に年配の方)が多いので言ってくる方は少なくありませんが、本当に宣伝になるレベルの企業は他企業への発注時の実績掲載についてきちんとガイドラインを定めている場合が多いです。(海外資本のところは特に、筆者が仕事したところは100%)

つまり向こうから「宣伝になるから安くしてくれ」と言ってくる企業の仕事は宣伝になりません。

セルフブラック企業は結局自分が作る。

結局セルフブラック企業はその名前の通り自分で作ってしまっているものです。

経費など詰めるべきところを詰めず、ブランディングを怠ったうえに単価を下げる。

トリプルパンチで赤字一直線。

「経費を詰める」というのは節約するという事ではなく必要なもののお金をどちらがどこまで持つかという事の契約内容を詰めるという事です。相手の機嫌を取る必要はありませんし金払いの悪い人や企業とは付き合わない方がいいです。(必要のない打ち合わせなど無駄な時間が非常に多くなります。)

とにかくクラウドソーシングのサイト上の自己紹介で「始めたばかりですが一生懸命頑張ります。」のような自己紹介は止めた方がいいです。

実際にすごい人かもしれませんがブランディングとしては最悪です。

発注する側としてはちゃんとした成果物を納品してくれればいいので、一生懸命でなくても構いません。

すごい人だとしてもその一文があると「やめておこう」となります。

また過剰に「盛る」必要はありません。

仕事の発注をしやすい内容にすればいいだけです。

片手間の副業で稼ぎたいのであればジャンル選びから必要になるので、リサーチもまた手間がかかります。

始める前の下準備が重要と言えるでしょう。



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