おはようございます。ぱじ山ねまきです。
女性にとって避けて通ることができない、生理の問題。
体調や精神状態、そして家庭生活や仕事にも大きく影響するので対策せざるを得ないことです。
自分自身や周りの人の体験をもとに筆者なりに考えてみたいと思います。
働く女性の生理についてどう向き合うか考えてみる
女性が働くだけでなく、日常生活を送る上でも生理は切っても切り離せないものです。
女性も当たり前に働く現在、仕事をする上でも生理のときのことを念頭に置いておかなければいけません。
生理の症状は人それぞれ
PMS(月経前症候群)やPMDD(月経前不快気分障害)や生理痛というのは、人によって症状や重さが大きく違います。
さらに、生理前・生理〇日目・生理後でも症状が変わってくるのでやっかいです。
PMSやPMDDや生理痛の症状例(一部)
- 腹痛
- 腰痛
- 貧血
- むくみ
- 普段以上の手足の冷え
- 頭痛
- イライラ
- 気分の落ち込み
- 情緒不安定
- 集中力や記憶力の低下
- 倦怠感
- ひどい眠気
- 味覚の変化
- 食欲の変化
- 吐き気(嘔吐)
- めまい
- 肌荒れ
などなどなど…
筆者自身も生理痛の症状が軽くない方なので、会社員だった頃はしんどい思いをしながら仕事をしていました
中には生理の症状が原因で仕事でミスして査定に影響が出てしまったり、受験や面接で失敗してしまったり、対人関係が悪化してしまうなんてこともあるので「毎月のことだから」「いつもこうだから」では済まされない事態にもなり得ます。
ほとんどの人がとにかく我慢している
仕事中も家庭でも、生理の症状はほとんどの人がひたすら我慢しているのが現実です。
筆者自身も筆者の周りでも、薬を飲むなどしてしんどくても仕事を休まない(休めない)人が多くいました。
鎮痛剤を飲めば確かに痛みは和らぐけど、それは一時的に生理痛がマシになってるだけ。痛み以外の症状までなくなるわけじゃない。
忙しくてなかなか仕事を休めないのもよくわかりますが、毎月そのしんどさを耐え続けるのは非常に辛いもの。
迷惑をかけたくない気持ちはよくわかりますが、辛い時は仕事も家事も手を止めてしっかりと休みましょう。無理すると症状が悪化してしまうこともあるのです。
一人休んだくらいで仕事が回らないのはあなたのせいではありません。そういう仕組みを作っていない会社の怠慢です。
日常生活にも支障が出るなら検査と治療を
そして、特に生理痛がひどい場合は何か病気の可能性が高いと言われています。
また、生理痛以外の症状でも日常生活に支障が出ることも少なくないでしょう。
今は一昔前に比べて婦人科を受診するハードル(心理的含む)も低くなっています。
YouTubeにも体験談が多くUPされていますので、まずはそれらを見てみるのもおすすめです。
周囲の理解がない・理解しようとしないのが何よりも苦痛
生理の症状はホルモンバランスの乱れ以外にも様々ですが、周囲の理解が得られないことも症状を悪化させてしまう要因になります。
特に身近な人が理解しようとしないのは本当に苦痛です。
先述したように、生理の症状は人によって大きく違います。
そのため「自分はこうだから」「誰々はこうだから」などと言って決めつけたり思い込んだりするのは非常に危険です。
また、男性からの理解が得られないと世間では思われがちですが、実は女性同士でも理解してもらえないことも多々あります。
男性に限らず、生理の症状が軽い女性が重い女性のことを理解できず無理させるというケースも少なくないのです。
なので、せめて理解しようという努力と、「この人はこんな症状だからこうなるんだ」と受け止めることはしましょう。
会社に限らず、家庭でも同じです。
仕事だろうが家事だろうが他のことだろうが、しんどいときは何だろうとできません。
家族やパートナーが無理をしていないか、休めない状況にしていないか、どうせわかってくれないと諦めていないか…振り返って考えてみてください。
漫画や映画でときどき見かける表現の中で、機嫌が悪い女性に対して「生理か?」「あの日か?」などと茶化す表現がありますが、あれと同じことを絶対に現実でやってはいけません。
言われた側を傷つける、冗談ではすまされない最低の発言です。
制度があっても利用しづらい生理休暇
生理による症状で仕事をするのが難しいときは、生理休暇を取得することができます。
しかし、法的に定められていても実際には利用しづらいのが生理休暇の最大のデメリットです。
利用しづらい理由はいくつもあります。
生理休暇を利用しづらい理由例
- 周囲に理解してもらえない
- 生理であることを知られたくない
- 男性の上司に言いづらい
- 過去に否定されたり認められなかった経験がある
- 同僚や周りに利用している人がいないor利用している人がいることを知らない
- 過去に同僚や周りの人が利用できなかった
- 薬を飲めばなんとか動ける
などなど…
生理休暇と知られたくない人は多くいますので(筆者もそうです)有休とは違い周りに知られないように申請・受理できるシステムが必要です。
また、周囲に理解してもらいやすい環境づくりや誰かが休んでも仕事が回る仕組みも構築しておかなければいけません。(これは生理休暇に限らずですね)
少しでも理解してもらうには
ここ数年では、生理に関する研修を行う企業もあるそうですね。大企業に多いとか。
とても素晴らしい傾向だと思います。
男性向けに行われることがほとんどだそうなので男性女性関係なく実施できるともっといいなーと個人的には思ったりもしますが、ニュースで見たときはとてもうれしく思いました。
もっと多くの企業が積極的に行うことを願います。
研修に限らず、知る機会や話ができる環境づくりは周囲に理解してもらうためには不可欠です。
そういった機会があればぜひ積極的に参加してみてください。
研修を行うのが難しい場合でも、YouTubeにUPされている生理体験の動画を見てみるのも手でしょう。
他にも専門サイトを見たり本を読むなど、知る方法はたくさんあります。
デリケートなことなので行動を起こすのはとても勇気がいることですが、誰かが行動を起こすのを待っている人がたくさんいるのも事実。
まずは家族やパートナーや友人や信用できる同僚など、身近な人に話をして協力を仰ぐことから始めてみるとよいでしょう。
調子悪そうなのは気づいていたけど今まで遠慮して聞けなかった…というパターンも意外とあります。
筆者自身も会社では男性上司に言う勇気がなく、女性の先輩や同僚と話すに留まりました。
後から知ったんですが、上司に伝えていた同僚もいたそうなので筆者も話してみるとよかったかも…
それでも、いざとなるとお互いに仕事をカバーし合うことができたので女性同士だけでも話してよかったと思います。研修があったら受けてみたかったな。
家庭では、こういう症状があってこうしたい・こうしてほしいと主人に話していて、生理がしんどいときは遠慮なく休ませてもらってます。
オフィスでできる対策は限られている
当然ですがオフィスは働く場所なので、よほどの大企業で大きなオフィスを構えているでもない限り体調が悪い人のための設備はありません。
そのため自分で対策を行うしかないのです。自衛です。
もちろんいちばん良いのは無理せず休むこと。
休めないのであれば、テレワークにするのもアリでしょう。自宅なら楽な服装でいられますし、休憩時間に横になることもできます。
オフィスに出勤しなければならないのであれば、
- できるだけ体を締め付けない服装をすること
- 体を冷やさないこと
- こまめに休憩をとること
- 最低限の仕事で済ませて早く帰ること
- コーヒーやチョコレートなど症状を悪化させる食べ物を口にしないこと
フェムテック商品を利用してみるのもひとつの方法
Femtech(フェムテック)とは女性が抱える健康の課題をテクノロジーで解決する商品やサービスのことを指します。
Femtech(フェムテック) という言葉自体はFemale(女性)とTechnology(テクノロジー)をかけあわせた造語ですね
ここ数年で急速に進化し、市場も急拡大していて非常に注目されている分野です。
働く女性にとっても家事育児に専念する女性にとっても取り入れやすく体にやさしいものも増えていて、初めて見た時はとても驚きました。
筆者自身がフェムテック製品をあまり利用したことがないのでおすすめ等はわかりませんが、機会があれば利用してみたいと思います。
まとめ
女性にとって生理は必ずと言ってよいほど何かしらの影響があります。
その影響は日常生活どころか人間関係やキャリアにも及ぶので、女性自身も周りの人もきちんと向き合わなければいけません。
この記事がそのきっかけになればいいなと思います。
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