仕事を他人・他者へ頼むというのは「自分にできない事をやってもらう」という事です。
個人個人がどのように考えるかは自由ですが、自分が仕事をしていてちょっとした対応を任せたら相手の機嫌を損ねてしまうという事は少なくありません。
実際に筆者もそういった経験があります。
筆者自身は仕事でトラブルのがとにかく嫌なので横柄な態度というのはとったことがありません。
というか横柄な態度をとるメリットが無いと考えています。
横柄な態度と毅然とした態度は違います。
今回は人に仕事を頼むという事と他人に対する敬意を払うメリットを紹介します。
実利的な面からでも敬意を持つという事の重要さを感じていただけたら幸いです。
仕事をスムーズに進めるために敬意を払うのか、敬意を払うから仕事がスムーズに進むのか。
仕事をしていて一人で全ての仕事が完結するという事はそうそうありません。
業種によってはあるかもしれませんがまず無いと考えた方がいいでしょう。
筆者は個人事業主として仕事をしており発注元とやり取りをするだけなので他の業種と比べて他人との関わりが希薄です。
とはいえ発注先に納品した後の流通などを含めて考えれば、他人とお仕事をしているという点では他の業種の方と変わりありません。
直接会う事はまずありませんが、実際に会う機会があるのであれば丁寧に接するほうがいいのは言うまでもないでしょう。
過去には接客業を15年以上やっていますので、当時は良くも悪くも本当に色々な方と一緒に仕事をさせていただきました。
ある時期からは新人に対しての教育係・新人教育係の教育係といった仕事もしており、その際に重要な事としてことあるごとに伝えていたことの一つが「スムーズに仕事をするために他人に敬意を払う」というのがあります。
まずは敬意を払うという事の重要性を覚えてもらえば何でもいい
仕事をスムーズに進めるために敬意を払うなんて打算的で嫌だ。
仕事をスムーズに進めるために敬意を払う事、敬意を持つことが打算的だと感じるかどうかは個人の自由です。
当時の筆者の本音としては敬意を払おうが払わなかろうが仕事がスムーズに進めば筆者はどちらでも構いませんでした。
ただ敬意を払った時と払わなかった時、どっちのほうがスムーズに進む可能性が高いかと言うと間違いなく敬意を払った時です。
「〇〇さんは打算的ですねwww」と言ってきた人間も少なくありませんでしたが、打算的なことが嫌だから敬意を払わないというのも意味不明です。
つまり筆者としては納得してもらう必要が無く敬意を払う事は決まりきった挨拶のようなものなのです。
筆者が働いていた業種というのは他人と一緒に仕事をする時は相手に敬意を払うべきという事を本当に理解できない人が多く、「納得のいかない事は全部説明してもらえて相手は自分を一生懸命説得してくれる。」と考えている人間がほとんどでした。
敬意を払った行動によって仕事がスムーズに進むというのは、すぐに効果が見えるような仕事と積み重ねによって効果が見える仕事の2種類があります。
ただ「敬意を持って相手に接していたからうまくいったんだ。」と感じられる事が必ずあります。
過去の記事で解説した言葉の使い方も同様です。
心を込めて「ありがとう」という事は重要ですが、「ありがとう」を言っておくだけでうまいこと行くことというのはあります。
また形だけでも敬意を払う事を習慣化しておくと本心から敬意を払うようになります。
普段どんなに仕事で助けられても感謝なをあらわさない人が必要な時だけ敬意を持って感謝を表すことができるでしょうか?
残念ながら絶対に出来ないと断言できます。
また相手も素直に感謝を受け取ってくれない可能性が高いです。
中には不器用なふるまいに対して理解を示してくれる方がいるとは思いますが、それはあくまで相手が気を使ってくれているだけなので長くは続きませんし面倒な人間だと思われる日も遠くはないでしょう。
とにかく敬意を払う事を習慣化してみましょう。
敬意を払うという事はただペコペコすることではない。
敬意を払うという事はペコペコすることではありません。
NOはNOできちんと伝える必要がありますし、できない事をできないとキチンと伝えることも誠意を持った対応です。
とにかくへりくだって対応しておけばいいというのは敬意を払うという事とは別です。
近年ではクラウドソーシングの普及などもあり専門性の高い方に仕事を頼むことが簡単にできるようになっています。
実際にきちんと相手に依頼する場合はある程度の勉強しておくことも必要になります。
依頼する場合の相場を自分で調べることは当然として、発注の際相見積もりをとるなど自分側の振る舞いも重要です。
専門性の高い人間と話すときは相手のほうが知識が圧倒的にあるという事を忘れない。
仮に専門性の高い仕事を依頼しようとする時、自分で勉強するにせよ相手の方が圧倒的に知識があるという事を忘れてはいけません。
言いなりになる必要はありませんが、発注する側だから何を言ってもいいという事ではありません。
専門家と認識のずれが全くないという事はそうそう考えられないので時間をかけてでもきちんとやり取りする必要があります。
このやり取りは非常に重要なので、めんどくさがる方とは付き合わない方がいいでしょう。
敬意をもって丁寧に接するのはめんどくさい人を見分ける手段にもなるので非常に有効です。
敬意を持って相手をよく見て仕事を任せることも重要
直前に書いた事と真逆に感じるかもしれませんがこれも非常に重要です。
認識のずれをすり合わせるための打ち合わせは当然重要です。
しかし相手は無償で指導してくれる先生ではありませんのでむやみやたらと全てを教えてもらおうとするのは非常に失礼です。
また専門家の言っていることを多少調べた程度で理解できるはずがないので、お互いのためにある程度の無責任さが必要でしょう。
過去に「敬意を持って接するように」と指導した方にこれを言った時非常に反発された記憶があります。
ただ相手の領分を理解する姿勢は重要とはいえ、一緒に仕事をするからと言ってずっと居座る必要はないのです。
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