クレヨンしんちゃん劇場作品8作目の「クレヨンしんちゃん 嵐を呼ぶジャングル」、2000年に公開された作品で興行収入は約11億円と劇場作品の中では低い方です。
ただ個人的に断言できるのはこの作品は本当に名作だという事。
今回は本作の筆者が好きだったポイントを紹介していきます。
見どころたっぷりの88分、「そうはならんやろ。」と言いつつ笑って観れる超娯楽作
この作品は本当に盛沢山。
これ本当に88分か!?
実際に観ていた筆者たちは声がもれました。
近年は「感動」を求めすぎているきらいがあるので感動したい方には向いていませんが、筆者は見たかったクレヨンしんちゃんの映画が観れたのでそういった方向で非常に感動しました。
やはりクレヨンしんちゃん映画にはアクション仮面が出てほしい。
1作目のハイグレ魔王ではアクションビームを出しているので思いっきりファンタジーですが、本作では「特撮作品の役者が演じている架空の存在」となっています。
作中でもアクション仮面を演じる郷剛太郎というキャラクターが「アクション仮面は架空の存在なんだぞ!」というセリフもあり、クレヨンしんちゃん劇場作品では設定がファンタジーとリアルを行ったり来たりする部分があるのも特徴的です。
あらすじ
アクション仮面の新作映画の完成記念クルーズツアーが催され参加したしんのすけと野原一家、風間君やネネちゃんなど春日部防衛隊のメンバーやその母親も一緒に参加して夏を満喫する一行。
しかし完成した映画を公開するのと同時に謎の猿の集団に襲撃されてしまい、俳優の郷剛太郎を始め大人は全員さらわれてしまいます。
大人を救出するためにある島に潜入する春日部防衛隊とひまわり&シロ。
島は猿たちを操るパラダイスキングが支配しており大人たちを奴隷にしていたのだった。
果たしてしんのすけ達は大人を助ける事が出来るのか!?
アニメの設定を知っている前提で盛り込まれているギャグシーンもある
本作はアニメの設定を知っている前提で盛り込まれているギャグシーンがいくつかあります。
なのでそういった知識ありき作られている映画が好きではない人にはちょっと好みが分かれるポイントがあるかもしれません。
観ていればなんとなく理解できるので筆者は問題はないと思います。
むしろ普段からクレヨンしんちゃんを観ている子供に向けて作っていると感じて非常に好感が持てました。
感動の押し付けが無いところがうれしい
露骨に「さぁ!感動シーンですよ!」という部分を作られると白けてしまうと思うのですが、今作はそういったシーンはありません。
アクション仮面とパラダイスキングの決闘シーンなどでジーンとくるシーンはありますが涙が出る感じではなく気持ちよく映画に没入させてくれる感覚を味わえます。
プロだったら露骨にではなく自然にやってほしいですよね。
下ネタがほどよい、子供に見せても気まずくない。
全体的に下ネタは少なめです。
手に汗を握るシーンで程よい下ネタが差し込まれているので本当に程よい。
登場するキャラクターもおっさんがハイレグを着ているといった尖った感じがないので子供にせがまれて劇場に連れて行った親御さんで顔をしかめる人は多分いなかったと思います。
単純明快な内容で子供と一緒にガハハと笑えるでしょう。
大人も子供も気楽に楽しめる娯楽作品だと言えます。
まとめ
筆者的にはクレヨンしんちゃん作品の中では屈指の名作だと考えています。
一般的に名作と言われているものは「感動・泣ける」を前面に押し出している感がありますが筆者はクレヨンしんちゃんに感動ではなく「笑い」を求めていて感動は副次的なものだと考えているのでちょっと変わっているのかもしれません。
人にクレヨンしんちゃんの劇場作品を勧めるとしたら本作をオススメします。
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