人見知り、自己肯定感が低い、ネガティブ思考。
いずれの言葉も失敗の免罪符として使用されることが多い言葉であり、近年ではとにかく言っておけば許されるというブームになった言葉です。
実際に筆者も大学生の頃はそれらのブームに乗っかっていたというのは間違いありません。
しかし社会に出て他の人間と仕事をしていると人見知り・自己肯定感が低い・ネガティブ思考かどうかは関係なく任されたことはちゃんとやらなくてはいけません。
語弊の無いように書いておきますが何でもかんでも引き受けろという事ではありません。
本ブログでは繰り返し書いていますがなんでも押し付けようとする会社は即辞めましょう。
我慢することは美徳ではありません。
ある程度仕事を続けていくとネガティブ思考もどうにかならないものかという考えに至る方が少なくないと思います。
あくまで筆者が当時考えていた方法ですがネガティブ思考にも種類があり、切り分ける事で思考の仕方が変わってきます。
今回はそれらについて解説していきます。
ネガティブ思考の種類、切り分けて傾向を考える
まず「そもそも自分が本当にネガティブ思考かどうか」と「自分のネガティブ思考が本当に悪いものか」を考える必要があります。
「ネガティブ思考」という単語を免罪符に努力と思考を放棄している場合は、ただの怠けものなのでネガティブ思考ではありません。
ネガティブ思考は物事を悲観的に考える事をさします。
ただ物事を悲観的にとらえる事が一様に悪いことだとは言い切れません。
よく言う事ですが物事を推敲して考えるにはネガティブ思考のほうが良いと言われることもあります。
自分がどのようなタイプであるかという認識は若い頃の経験や他人からの評価が影響を与えると言われます。
しかしそれがただの他者からのガスライティングで「自分がネガティブ思考である。」という先入観自体が勘違いの可能性もあります。
ネガティブ思考の切り分け
ネガティブ思考の種類
- 他人に失敗を許容してもらうためのネガティブ思考
- 仕事の完成度を詰めるためのネガティブ思考
- とにかくすべて習慣として悲観的にとらえてしまうネガティブ思考
他人に失敗を許容してもらうためのネガティブ思考
これは本質的にネガティブ思考ではありません。
失敗を前提として考えた場合他者に許容してもらうために行動が委縮してしまうような状態です。
もちろん「失敗したらどうしよう。」と悲観的になっているというのは変わらないと思いますが、行動の結果どのような成果を得るべきか・自分がそのために何をするべきかを明確に描けていない状態と言えます。
新社会人や新たな分野に挑戦した新人状態に多いと思われます。
ある程度仕事に慣れてくるとこの種類のネガティブ思考になりにくいはずです。
例えば自分の中で「この仕事はこのぐらいでいい、この程度の労力を割けば問題ない。」とわかっていれば他人に何を言われようが不安にもなりませんし、他者の評価よりも自分の行動の成果に意識がいくはずです。
仕事の完成度を詰めるためのネガティブ思考
商品の完成度やシミュレーションの内容を詰める場合は「これでいいだろうか?」と不安になるネガティブ思考は仕事の完成度を高めるために非常に有効です。
あらゆる方向から考えて抜けの無い状態に持っていくという事です。
以前情熱大陸に出ていた心臓外科の先生はオペ中もオペに入る前も常に最悪の事態を考えているとおっしゃっていました。
「それぐらい大丈夫wwww」と上司に豪快に言われると頼りがいがあると感じるかもしれませんが、不測の事態が起きた時の対処法というのは考えているのでしょうか?
社会に出て何年か働いたことがある方であれば経験があると思いますが、とにかく物事を進める事だけに専念してトラブルに対してのシミュレーションをしていない人間というのは腐るほどいますし、そういう人間に限って偉かったりします。
もちろん熟考ばかりして仕事が進まないのは問題ですが、ご自身が熟考すべき立場であれば現場仕事は人に任せて大いに熟考するべきです。
とにかくすべて習慣として悲観的にとらえてしまうネガティブ思考
この習慣化しているネガティブ思考が一番多いと考えられます。
つまり悲観的に考える事がクセになってしまっている状態です。
「性格だから仕方がない。」と感じるかもしれませんが、この状態の方ほど思考して意識的にネガティブ思考をしないようにしましょう。
ネガティブに考えるかどうかは意識的に切り替える事が可能で、一種の技術です。
技術である以上身に着けようと思えば身に着けられます。
いきなりポジティブに考えるのは難しいかもしれないのでまずは何も考えずに行動するようにするのが入りやすいと思います。
まとめ
ネガティブ思考は一概に悪いものだという事はできません。
しかし仕事に対する不安や自分への間違った先入観で「性格だから」と考えて思考を放棄してしまうのは無駄なので、まずは何も考えずに行動することから始めて自身の考え方をコントロールする技術を身に着けましょう。
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