日本では人間関係の重要さを子供の頃から異常なほど叩き込まれてきます。
では実際に社会に出て仕事をしている時に人間関係はそこまで重要かというと、ハッキリ言ってそれほど重要ではありません。
しかし「周りの和を乱す側」になると損をするので、うまく立ち回るために最低限の社交辞令は必要と言えます。
注意しないといけないのは以下の二点
- 社会に出た以上、人間関係の取捨選択をきちんとすることも重要であるという事
- 幼少期に刷り込まれた「人間関係至上主義」に価値観を引っ張られると、自分の主張や権利を抑え込む結果になるという事
これを今回の記事の前提として下記進めてきます。
社交辞令はただの潤滑油
社交辞令はただの人間関係の潤滑油です。
社交辞令を言う事に忌避感を感じる方もいてそれはそれでいいと思います。
しかし無駄な衝突を起こすと自分が一方的に損をする事にもなりかねないので、最低限身に着けておくことをオススメします。
今回紹介する内容はこちら
- 社交辞令はペコペコする事ではない。
- 無になって社交辞令 これが虚無か。
- 社交辞令はただの道具、ストレスを感じるなら使わない
- 自分の権利を侵害させない領域展開
それではそれぞれの内容を解説していきます。
新卒採用面接で自分を潤滑油に例えちゃう方には特に読んでいただきたい内容です。
社交辞令はペコペコする事ではない
社交辞令はペコペコする事ではありません。
ただの雑談なのでそれに対して「ペコペコしている。」と感じるのは自分のプライドや相手への悪感情を混同しているからです。
実際にあなたが他人同士が簡単な会話をしているのをチラッと見て「ペコペコしているな~。」と感じたとしても、本人が卑屈になってペコペコしているとは限りませんよね?
完全に自分の主観でそう感じているだけであり、「社交辞令を言う=ペコペコする」という事は成り立ちません。
挨拶として潤滑油をまき散らして仕事をしやすくする
まずみんな大好きWikipedia先生には「社交辞令」はどのように記載されているか
社交辞令(しゃこうじれい)とは日常から行事、風習などといったあらゆる場面での人間付き合いにおいて、物事を円滑に進めるために発言することが望ましいとされている挨拶や相手を誉める言葉。
社交辞令 – Wikipedia
「褒める言葉」と書かれていてもぺこぺこする事だとは記載されていません。
そして重要なのが「挨拶」である事。
服装もそうですが最低限の事を出来ないというのは「軽く扱われる」など明確に損をします。
少なくとも得をしないのは確かです。
仕事をしていて得をしたいのはやまやまですが、損をしたくないのであれば挨拶程度の社交辞令は言っておいた方が無難です。
筆者の挨拶エピソード
ある大きな宿泊施設で新人として働いた時(20代前半)、とりあえず周りの人間で誰が偉くて誰が偉くないかもわからなかった筆者は勤務初日からすれ違う人すべてに挨拶をしまくっていました。
そんな中で一人しっかりと挨拶をしまくっていた結果「挨拶くん」というあだ名がついていました。
ちょっとバカみたいなあだ名ですが、広い宿泊施設のどこに行っても筆者の事を知らない人はおらず、初対面の方でも「あ~君か!」みたいな感じでスムーズに仕事が出来ました。
なんか最近めっちゃ挨拶してくる奴いない!!?
わかる!! 俺も挨拶された!!
こんな感じで話題になっていたそうです。
周りに潤滑油をまき散らしてぬるぬるにしてやりましょう。
無になって社交辞令 これが虚無か
社交辞令に対してストレスを感じる方は行動のひとつひとつに感情をこめ過ぎかもしれません。
そんな方は「無」になることを意識して社交辞令を口にしましょう。
とりあえず言っておけばいいんです。
潤滑油というのは錆びついて動きが悪くなった時に軽く差しますよね。
自転車のチェーンに潤滑油さす時になにか感情込めますか?
筆者は込めません。
言っておけば勝手にいい感じに回ります。
慣れてくるとスラスラと出てくるようになるので人間関係のストレスもほとんど感じなくなります。
これが虚無です。
いつの間にか与えられる「人当たり良い人」の称号
家の鍵をかけるのと同じぐらい無意識に行えるようになったら
○○さんって人当たりいいよね。
なにか人当たり良い事してるっけ?
こうなります。
なろう系小説の主人公みたい。
社交辞令はただの道具、ストレスを感じるなら使わない
ここまで書いた通り社交辞令はただの潤滑油で道具です。
しか社交辞令を言う事にどうしても抵抗があって、ストレスを感じるのであれば使うのをやめましょう。
それで職場の人間関係的に問題が起きてしまうのであれば、その職場は完全にあなたに合っていないので転職しましょう。
そもそも社交辞令は頑張って言うようなものではありません。
また不用意な発言はハラスメントに発展する場合もあるので注意が必要です。
自分の権利を侵害させない領域展開
人間関係を円滑にするために社交辞令を使っていると「こいつはペコペコしているから何を言っても大丈夫。」と勘違いしてハラスメントやマウンティングを仕掛けてくるチンパンジー系社会人が100%現れます。
ただ繰り返し書いているように相手がどう思おうが「社交辞令=ペコペコ」ではないので、拒絶は拒絶でしっかりと意思表示する必要があります。
社交辞令を物事を円滑にするために使っているからと言って和を乱してはいけないわけではありません。
この場合は相手が乱している元凶なのでしっかりと拒絶しましょう。
そういう事を繰り返す事で「この人は人当たりがいいけど、NOはNOでハッキリ言うんだな。」と周りが理解していきます。
潤滑油(社交辞令)だけでは何もできない
ここまで再三書いたように社交辞令は潤滑油でありただの挨拶です。
そして当然みんなが持っている道具です。
新卒が面接で言ってしまう回答ランキングトップ10に入っている「自分を例えるなら潤滑油。」は
自分は当たり前のことしかしないけど評価してください!!
と言っているようなものです。
潤滑油メーカーの面接だったら「御社の即戦力・主力になります。」という意味にとれるので、その場合はアリだと思います。
仕事や必要になったスキルに関してはきちんと勉強する必要があります。
まとめ
今回紹介した項目はこちら
今回紹介する内容はこちら
- 社交辞令はペコペコする事ではない。
- 無になって社交辞令 これが虚無か。
- 社交辞令はただの道具、ストレスを感じるなら使わない
- 自分の権利を侵害させない領域展開
社交辞令を使って人間関係をそつなくこなしつつ自分の権利もしっかりと主張していきましょう。
社交辞令で何かが評価されるというのはあり得ませんが、使わない事で損をする事はあります。
程よい塩梅で使っていきましょう。
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