内定辞退していなかったらうっかり犯罪に加担していたかもしれなかった




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おはようございます。ぱじ山ねまきです。

タイトルの時点で「は?」って思った方がほとんどだと思います。

そうです、内定辞退したところが実はとってもヤバイところで逃げて正解だった。てことがあったんです。

※会社名は出しません

就職転職活動の参考になるかどうかはまあ置いといて、どうぞお付き合いください。

目次

内定辞退していなかったらうっかり犯罪に加担していたかもしれなかった

2度目の転職活動をしていた頃、健康器具・健康食品を扱うとある会社の事務職の求人に応募したときのエピソードです。

6~7年くらい前になりますね。

結論から先に言うと

違和感を感じたらどんなに小さくても放置するな

です。

求人票や書類選考の時点でおかしいとは思わなかった

まあそもそも最初の時点でおかしいと思ったら応募なんかしてませんわね。

応募前には会社のサイトも必ずチェックするんですが、あれこれ見ても変には思わなかったんですよ。

もし当時と同じページを今見たらおかしいと思うところはあるかもしれませんけど、少なくとも“社会人経験5年超の一般的な求職者”の目線で見た限りでは気づくところはありませんでした。

求人票に書いてあることや書類選考の対応も特に他社との大きな違いはなく、この時点では疑うという選択肢すらなかったんです。

きっかけは面接時の小さな違和感たち

無事に?書類選考を通過して面接を受けたときのこと。

この面接で、2つの違和感を持ったのです。

面接時の違和感ポイント

  • 面接で顔写真を撮影された
  • こちらの質問に対して普通と思えない回答があった

どちらも、後で思い返しても納得できる感じではありませんでした。

これだけだとよくわからないのでそれぞれの内容を解説していきます。

面接で顔写真を撮影された

よほどの事情がない限り、面接で応募者の顔写真撮影なんて通常はしません。※履歴書に顔写真貼ってあるしね。

が、この会社は面接の際、しかも面接のド初っ端に撮影でした。

もうこの時点で違和感。

顔写真撮るから髪を束ねるように言われ、壁際に立ち撮影したんですが撮った人より私の方が背が高かったので必然的に下からのアングルになり、撮られた写真はまるで○ーミンのように下膨れ顔…

撮るなら撮るって日程調整の時点で言われていれば撮影されても大丈夫なように髪型とかやってくるっちゅーねん。

聞いてみたら、入社が決まったら社員証に使うんだとか。

ぱじ山

いや、それだったら入社手続きのときとか入社初日でよくない???

ぱじ山

というか、問答無用で下膨れムー○ンの写真晒されるわけ…冗談じゃないし…

「は?そんなことで?」と思う人もいるかもしれませんけど、気にする人にとっては結構大きな問題です。

私も顔はエラ張りタイプなので、そんな写真恥ずかしくて本気で表に出したくない。

面接始まる前に、入社したい気持ちがだいぶ削がれたのでした。

こちらの質問に対して普通と思えない回答があった

普通と思うかどうかは人によって違いますが、少なくとも私にとっては普通じゃなかったってことです。

先述したとおり、応募したのは健康器具や健康食品を取り扱う会社。

なので、「社員の人たちは自社商品をどのくらい使っているんですか?」って聞いてみたんです。

そしたら、面接官(3名でした)がお互いに顔を見合わせて「最近使うようになってきた…よね?」という回答。

ここで2つ目の違和感。

違和感が膨れ上がり過ぎて破裂するかと思った!!

いや、普通使うでしょ?自社商品!!

この会社、決して新しい会社ではなくむしろ老舗と言えるくらいの社歴の長さだったんですよ。面接官の3名もそこそこベテランだったし。

自社商品を信用できないの?社員割引とかの制度ないの?

とはさすがに聞けず…

取扱商品に納得できそうになかった

面接が一通り終わった後、取り扱う商品のカタログや社内に展示している実物の一部を見せてもらったんですが

ぱじ山

ダッセェェェーーー!!

そして

ぱじ山

たっけぇぇぇぇぇーーーーー!!

その場で口にこそ出さなかったものの、正直な感想がコレ。

ぱじ山

え…プロダクトデザイナーを知らないのこの人たち…?
健康のためとはいえこんなん身に着けて外歩いてる人見たことないよ…

ぱじ山

こんな小さなものにこんな値段つけるの…?
こっちのこれなんて、家買うより高いじゃん…

そして、それを顧客が買ったり使用する制度の説明を聞いてみると

え…それってマルチじゃないの…?

お金の仕組みや経済には明るくない私でもこう思った制度でした。メインの顧客がお年寄りっていう点もそう思った理由かもしれません。詳しい内容は忘れた。

認識や希望のすり合わせをするはずの場である面接で、モヤモヤを持ち帰る羽目になったのでした。

その後も拭えない違和感

腹の中で色々渦巻いていたものの、面接自体は上手くいったので内定出るだろうとは思っていました。

とはいえ、このままでは「はい!入社します!」と二つ返事で言えない気分だったのでもう少し調べてみました。

そしたらね…出てくる出てくる。

被害者の会ができたっていう過去のニュースとか、国会の議事録的なのとか、2ちゃんねるのスレッドとか。

2ちゃんでスレッド立ってる企業は正直まあ珍しくないけど、国会の議事録や被害者の会がある会社なんてそうそうないでしょう。

完全にビビリました。

面接官の人たちも知ってたんだろうか?今となっては知る術もありませんが。

社会人として尊敬する大先輩である父にも相談しましたが、父も「うーん、お父さんも調べてみたけどよくわからん」という答え。

そして、都内にあるという実店舗の様子も見てみようと思って行ってみたんですが、店内には暇そうな社員が一人いただけ。

違和感拭える要素、ゼロ。

ああもうこれは内定辞退だなーと結論を出したところに、トドメとなる出来事が起こったのでした。

ちょっと待って、私の意志は・・・?

予想通り、内定出ました。

が、きた連絡というのが内定の連絡ではなく入社案内だったのです。

転職経験のある方はご存知だと思いますが、通常は

  1. 内定連絡
  2. 応募者自身の入社の意思を確認
  3. 双方ですり合わせし入社日決定
  4. 入社案内

という流れがあります。

他社でも選考進んでるとか入社可能日が変わるとかで面接のときから事情が変わることなんてザラですし、このときの私みたいに入社したい気持ちがなくなったってケースも珍しくありません。

なのに、1~3をブッ飛ばして「アナタ内定出すから入社ね。○月○日○時にコレとコレ持って会社来て」っていきなり4入社案内が封書で来たんです。

応募者であり入社する本人であるはずの私の都合や意思が考えられていないってことですよ。やばいっしょ?

面接で顔写真撮影というフラグがここで回収されたわけです。

もう違和感どころか脳内アラームがMAX。

選考進んでる他社とかなかったけど、案内が届いたその日のうちに内定辞退の電話入れました。

後日談

内定辞退の直後に内定ゲットした現在の会社に入社し、数年経過した頃のこと。

とあるニュースを目にしました。

マルチ商法・詐欺の疑いで●●社に営業停止命令、被害額は最低でも総額▲▲億円

ぱじ山

ん?聞き覚えのある会社名だな…どこで知ったんだっけ???

毎日の忙しさからか、しばらくは思い出せませんでした。笑

そう、面接で複数の違和感という手土産を残し入社意思スルーという求職者にとってのタブーまでフルコンボしたこの会社、

本当にやらかしてた。

最終的に営業停止からの倒産という。

もし入社してたら、今頃望まぬ転職活動をする羽目になっていたかもしれない。

転職できても、変な噂が立ったり色眼鏡で見られたりしたかもしれない。

もし入社だけじゃなく出世してたら、自分の手にも手錠がかかっていたかもしれない。

キャリアに傷どころか人生が終わっていたかもしれない。

もしあのとき、違和感を感じていなかったら。

自分の中の違和感に蓋をしてしまっていたら。

内定が出たからといって、案内されるままに入社していたら。

イヤーびっくりしたよと人には笑って話していましたが、内心では本当に恐ろしくて仕方なかったです。

もっと言うと、今でも怖いと思います。

被害にあった方も、日々の業務を行うことで知らないうちに加担してしまっていた社員の人たちも実際にはいるわけで。

そこに自分も居たか居なかったか、というだけの違いなのですから。

まとめ

この記事の最初でも記載した通り、

どんなに小さくても違和感を感じたらそのままにしないことです。

調べるなり、誰かに聞いてみるなり、面接の場や選考結果が出るまでの間に会社側に質問するなり。方法はいくらでもあります。

応募したから、内定が出たから必ず入社しなくてはいけないということはありません。

転職活動って、楽なものではありませんよね。早く終わらせたい気持ちもあるし、本当に転職できるんだろうかという不安から焦りも出てしまいます。

しかし、合う合わないといった相性はどうしてもありますし、良くも悪くも思っていたのと違ったというのもよくあることです。

今は転職するのって珍しくないですし、求人はたくさん出ています。

あなたに合うところは、ありますよ。



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