オススメ本「ガンオタ教授のイギリス留学漂流記」




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おはようございます。すうぇっとジャージです。

今回のオススメは「ガンオタ教授のイギリス留学漂流記」です。

留学系の本はたくさんありますが、この本は「所帯持ちの人間が40歳にして家族を連れて留学する。」という

あまり他にはないタイプの留学記だったので興味を持って読みました。

かなり面白かったので是非読んでいただきたいです。

目次

オススメ本「ガンオタ教授のイギリス留学漂流記」

作者:木野 仁先生

ロボット工学の教授がイギリスに留学した時のお話を事実をもとに書いたフィクションという事ですが、

内容的に完全に体験記です。

多分個人名などが仮名になっている程度のフィクションだと思います。

昔流行った「猿岩石日記」に雰囲気が似ています。

主人公の教授(40歳:以降ガンオタ教授と表記します。)は職場の留学制度を利用してイギリスに留学することになります。

ただ全然前向きじゃなく超嫌々、イギリスに行ってからも終始「早く日本に帰りたい」と考えています(笑)

垣間見れる研究職の世界

全然知らなかったわけじゃないんですが、世界的に権威のある学会に論文を提出する時はやっぱり英語で論文を書くんですね。

「何とか英語で書きました」感のあるツギハギ英語の論文では採録されにくく、

格調高い英語の文章を書くためにも英語の学習は必須だそうです。

※権威ある学会に「過去に誰もやっていないテーマである」と認められることを採録というそうです。

嫌々ながらもイギリスに留学する事が決まったガンオタ教授

というか「留学するという事だけ決まった。」状態。

ただ受け入れ先の研究室も決まってない、そうなるとイギリスのどこに留学するかも決まらないから当然住む場所も決まらない、でも出発の期日は迫ってる!

どうする! どうするのガンオタ教授!

いきなり日本から留学先への手続きの英語に苦しめられ

日本とイギリスの文化の違いに苦しめられ、体調を崩し

「出来てるんだよね!? これで手続き来てるんだよねッ!!?」と手続きに七転八倒しながらイギリスに出発。

本人の当時の苦しみが伝わってくる内容に不謹慎ながらニヤニヤしながら読んでしまいました。

ガンオタ教授、英国に発つ

イギリスに行ってからも絶えずトラブルは襲い掛かり、

ガンオタ教授は周りの人間に助けられながら乗り越えていきます。

体験記というより途中からコメディタッチの冒険記を読んでいるような気分にもなります。

ところどころ日本とイギリスの文化の違いが描かれていて

序盤では「日本に帰りたい」思いが強すぎて、その違いを「日本だったらこうなのに…」とどこか否定的に見ていたガンオタ教授も、後半では「日本に帰りたい」は無くならないけど「まぁイギリスあるあるだよね^^」と受け入れている心境の変化も面白いです。

日本人にはイギリスの食文化はあまり合わないなどという人もいますが、

行く人によって感じ方は違うもので作中に出てくる「フィッシュアンドチップス」はちょっと食べてみたくなりました。

家族を連れての留学の大変さ

ガンオタ教授はご家族みんなで留学したそうで

子供の小学校の受け入れ先や幼稚園の受け入れ先探しなど所帯持ちならではの留学の大変さも紹介されています。

留学を検討している人が参考にしようと読むと

どうしてもガンオタ教授の大変さにフォーカスしてしまいますが、一緒に行った奥様(英語ほぼ出来ない)もきっと大変だったでしょうね。

「海外で生活が出来る」と浮かれていたご家族の留学してから大変さもしのばれます。

やっぱり海外生活は文化も違うし楽しい事ばかりではないよと…。

奥様視点の本も読んでみたいですね^^

中盤で家族を連れての留学の大変さに体調を崩してしまうガンオタ教授、

ストレスが溜まっている中で子供達の寝顔を見て、「子供達も大変なんだ。」と省みるシーンは印象的です。

日本に戻ってからの英語事情

1年間の留学を終えて日本に帰ってきたガンオタ教授。

留学の目的である英語の習得は最終的にあまり捗らず、帰ってきてからも英語の勉強は続けているそうです。

しかしガンオタ教授はイギリスで1年間ビッチリと英語の学習に励んでいます。

  • 現地のボランティア英会話スクールの中級・上級。
  • 職場のボスが勧めてくれた英会話スクール。
  • 職場の仲間とのパブでの日常会話。

作者も言っていますが、英語はすぐに上達するモノではなく継続した勉強が必要です。

ガンオタ教授は様々な理由があって英語が得意でない状態で留学していますが、

留学を検討されている方はある程度勉強してから行かれることをオススメします。

海外で教授のような状況になったら私だったらストレスの胃に穴が開いてしまう^^;

お子さんたちも日本に戻ってきてから英語能力は衰えていったようです。

日常生活で使わないから仕方ないですね。

このブログ筆者の英語事情

実は私も親の仕事の関係で5歳までアメリカにいました。

当時は幼稚園で英語を話していましたし、英語が全く話せない母の代わりにマクドナルドで代わりに注文をしていましたが

帰ってきてから英語を使う事がなかったので今現在まったく話すことが出来ません。

最近仕事の関係で英語が必要になってきたので改めて勉強しようと思い英会話の本を読んだりしていますが、それだけではまず無理ですね。

まとめ

なんとなく検索して出てきた本作ですが、読んでみて非常に面白かったです。

最終的にガンオタ教授は「海外に行くことで日本の素晴らしさを感じてほしい。」と書いています。

色々とありますが交通機関が時間通りに来るというのは有難い事なんだと。

国際社会と言われて久しい今日この頃英語の勉強もまだまだな私ですが

文化の違いに戸惑いながらイギリスで生活していたガンオタ教授の留学記を読んで

「英語の勉強頑張ろう^^」と非常にポジティブな気分になりました。

僭越な物言いですが、普段論文を書かれている方の文章なので非常に読みやすかったです。

留学してみようかと考えている人がいたら迷いなくお勧めする名著でした。



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ぱじ山ねまきのアバター ぱじ山ねまき イラストレーター

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