アレコレと色々な仕事をしていると「効率化しないと無理じゃないか?」と感じる場面に出会います。
どんなに効率化しても無理な量の仕事を割り振られているのであればそれはあなたではなく会社が悪いのですが、今回そこは置いておいて効率化する考え方の一つとして「1way3job」を紹介します。
筆者は接客業のお仕事を15年以上してきた中で色々な宿泊施設やレストランなどに出向・勤務してきました。
飲食の仕事についた時に教えていただいた仕事の考え方ですが、接客業をやっていた時から個人事業主となって全く違う分野での仕事をしている現在でも活用しています。
いわゆるマルチタスクと似たような考え方なのでオフィスでのお仕事をしている方にも参考になると考えます。
仕事を効率的に行うには考え方が重要
今回紹介する「1way3job」「マルチタスク」どちらの場合でも実際に仕事を行っている時よりも行う前の考え方が重要になります。
- 1way3job
- 一つの行動で3つの仕事・作業をこなすという考え方。飲食業・接客業では基本的な仕事の考え方です。
- マルチタスク
- 複数の作業を同時進行するという考え方。ご飯を食べながら映画を観たり「●●をしながら●●も進める。」という同時進行の考え方。
切り替えながら何かを行うという点ではそれほど違いはありません。
上記の内容を見るだけでも仕事の効率化に効果を発揮しそうだというのはお分かりになるかと思います。
1way3jobとマルチタスクの違い
二つの考え方の違いを簡単に見ていきましょう。
1way3jobの考え方
1way3jobは一つの行動(仕事)に違う仕事を肉付けして効率化をする考え方です。
つまり絶対的に優先される仕事が一つあり、それ以外の仕事と言うのは付属しているという考え方なので最初の時点ですでに優先順位が決まっているので、プライオリティの高さを考える必要がありません。
飲食店での業務を例にしてみましょう。
1way3jobの例
- Aテーブルに料理を持っていく
- Aテーブルの空いてるお皿、グラスを下げる
- 追加注文が無いか確認する
これが一番簡単な「1way3job」の考え方です。
実際に筆者が新人教育を行う時にはこれを教えていました。
1番の「料理を持っていく」という仕事が最優先の場合、料理を出して何もせずに戻ってきたら「1way1job」となります。
料理を出して手が空くので、テーブルの上の空いてるお皿なりグラスを下げます。
これで「1way2job」、ここまでが超基本。
更にもう一つ追加注文の確認をしておけば自分やスタッフが改めて呼ばれることもないので効率化が図れます。
効率化するための考え方ではあるけどお客さんの満足度の向上にもつながるよ。
慣れてくると仕事をするときの視野も広がるので間違いなく楽になるね!
テーブルはキレイになってお客さんは過ごしやすいですし、「よく見てくれている。」と感じるはずです。
上記の内容はあくまで一例なので複数のテーブルの料理を運ぶなど状況によって1番にあたる仕事は変わってきます。
極端な言い方をすると「1個の仕事をするついでに他の仕事をしよう。」という考え方です。
マルチタスクの考え方
一方マルチタスクは複数の作業を同時進行で行うものの優先順位が決まっていない場合が少なくありません。(※業務内容や職場による)
わかりやすい例は「家事」です。
家事は絶対的に優先されるものと言うのはありませんよね?
状況によって優先順位を自分で決めます。
マルチタスクの例
- 食事の用意
- 洗濯
- 掃除
これをマルチタスクで進めるのであれば、洗濯機を動かしている間にお米の炊飯器を仕掛けて二つが完了するまで掃除するといった具合です。
それぞれの作業自体には優先順位が無く、状況によっては優先順位が変わってくるので自分の中で優先順位を決める必要があります。
また同時進行のため1way3jobと違い「一つの作業終わらせてから次の作業にとりかかる」という事ではないので、ちょっとハードルが高いかもしれません。
仕事で複数の案件を同時進行する場合は家事とは違い期間的に長くなることは間違いないので、きちんとメモを取る・PC内でスケージュールをまとめておくなどの管理が重要になります。
仕事の効率的にこなすことが結果的に顧客の満足に繋がる
仕事を効率的にこなすことは結果的に顧客の満足に繋がります。
一人の人間がサービス残業を繰り返して物理的に無理な常識外れの仕事量をこなすというのは効率化ではありませんのでお気を付けください。
そういった無理な仕事は必ずボロが出るので顧客満足度を下げます。
顧客満足の向上と回転率の向上を促す1way3job
1way3jobは一つの飲食店内で行う仕事での考え方であり、お客さんに目を配りやすい環境を作る事で快適に過ごしてもらう事が可能です。
テーブルの上がお皿とグラスまみれでゴチャゴチャしているより、お皿が下げられてスッキリしている方が過ごしやすいね!
テーブル状がすっきりして最後にお水またはお茶を提供するとスムーズにお会計に進みます。
お会計をテーブル上で済ませる流れを作るのも非常に重要です。
露骨に退店を促すとトラブルの原因になるので自然に行う必要はありますが、間違いなく回転率は上がります。
お皿を下げるタイミングは変に黙って下げたりしないで「お下げしてもいいですか?」と下げてもいいかお客さんにちゃんと聞きましょう。
慣れてない人間がかっこつけてやろうとすると逆にトラブルのもとになります。
顔を上げたタイミングが~
とかそんな事を言う人がたまにいますが、すべてのお客さんにそれが当てはまると思っているんでしょうか。
それはただの目配りをサボる言い訳です。
効率化を考える姿勢を持つと全体の仕事の流れが見えるようになる
効率的に仕事をすることを考える姿勢を持っていると全体的な仕事の流れが見えるようになります。
自分が仕切る立場でない限り完璧にわかる必要はないと思いますが、多少なりとも流れがわかるようになると「今やらなくてもいい仕事」がわかるようになるので省エネになります。
また流れがわかっている人間は間違いなくキッチンやホール・バンケットを仕切っている人間から重宝されます。
ペコペコする必要はありませんが上役の覚えがよいと色々と都合がいいのは事実です。
無理な量の仕事かどうかというのもわかるようになり、逃げるのもうまくなるので騙されたと思ってやってみてください。
まとめ
今回は飲食業・接客業の基本的な考え方である「1way3job」について解説しました。
マルチタスクと同じように仕事を効率化する考え方として非常に効果的であり、一般的なオフィスに勤めている方にも応用できます。
それでいてマルチタスクのように同時進行を求められはしないのでマルチタスクが苦手だという方にも取り入れやすいでしょう。
一つの仕事に他の仕事を肉付けしていくことになるので余裕があるのであれば是非試してみてください。
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