近年お仕事で横文字がたくさん登場してきてコンセンサスなんて言葉も出てきていますが、皆さん使っているでしょうか?
合意を得るという意味ですが、お仕事の上では「根回しをする」という意味で使う方の方が多いかもしれません。
潔癖な人で根回しにネガティブな印象を持っている方もいらっしゃると思いますが、猪突猛進で「とにかく頑張ってます!!」という働き方をするよりも、事前に根回しをした方が圧倒的に仕事で楽を出来ます。
でも根回しとかズルい感じがする。
感情的にどう感じるかは置いておいて仕事の一手段として根回しは非常に重要。
特に人数が多い時はその場でいきなり全員の意思統一を図るというのは不可能なので、事前の根回しをしておくことで仕事の時間をグッと短くすることが可能です。
根回しをする意味、メリットとは
日本人は周りとの和を大事にする和英には「根回し」に忌避感をお持つ人がいつのは非常に謎ですが、社会に出てしばらく経ってもそんなことを言っている人は少ないでしょう。
実際のところメリットだけでデメリットはありません。
料理で言う下ごしらえのようなものなので事前に時間をかけて準備しておくことでより良い感じに仕事が出来ます。
根回しをしておくのメリットは大きく分けてこの3つ
- 仕事がスムーズに進む。
- 周りと衝突しにくい
- 時間短縮
また根回しをしていないという事は「資料を用意していないレベルの準備不足」と言えるのでやっておく必要があります。
テレビや映画のドラマで熱血主人公が熱い持論と頭を下げる感情論のゴリ押しで希望の案件を押し通すような場面がありますが、アレを現実でやられたら最悪です。
あれ系の主人公は出世したら間違いなくブラック上司になります。
例えば「晩御飯に唐揚げを食べたい」と言われるとします。
晩御飯の直前に準備も何もない状態で「唐揚げ食べたい!!」を大声で連呼されたら腹立ちませんか?
冷蔵庫の中には鶏肉が無く常備している小麦粉の量も片栗粉の量も唐揚げを作るには足りるか微妙なのに
冷蔵庫の中身的に難しいから、あるもので出来る○○にしない?
唐揚げがいい!! 俺はこんなに唐揚げが食べたいんだ!!
聞いてください!! 俺の唐揚げへの情熱をっ!!ツバドバァッ
ああいうテレビドラマってこういう事ですよね。
そんなに唐揚げが食べたいのであれば相手のことも考えて以下のどれかをやっておく必要があります。
- 事前に連絡しておく
- 材料を用意する旨伝える
- 材料を買っておく
- 下ごしらえまで済ませておく
了承を得てないで材料を買うのは独りよがりになる可能性が高いので、まずは2までやる感じです。
事後承諾が嫌いな相手がいた場合は自分が良かれと思ってやったことが裏目ることがあります。
ビジネスの場に置き換えると、もっと賛同者を得られるように根回しをしておく事でみんなが笑顔で唐揚げを食べられます。
さて例を見たところで先述した根回しのメリットについて考えてみます。
根回しをすると仕事がスムーズに進む
事前に行う案件について周知するだけでも仕事が進みます。
社会人の基本である「ホウ(報告)・レン(連絡)・ソウ(相談)」の範囲で重要なのでやらないという選択肢はないはずです。
よほどの天才でなければその場で見たあらゆるデータを照合して判断を下すなんてことは出来ません。
稟議に時間がかかる事も当然あるので可決されやすいように、事前に数字をまとめたデータを送っておくなどいろんな人に話を通しておくとスムーズに進みます。
逆にこういった相談や連絡がない状態でいきなり希望を言われるのを自分が相手の立場になって考えたらめんどくさくありませんか?
家族にいきなり「唐揚げ食べたい!」って言われるだけでもめんどくさいのに、いきなり知らん奴に「○○やりたいんです!!」って言われるんですよ。クッソめんどくさいですよね。
これで仕事がスムーズに進むはずがありません。
根回しをしておくと周りと衝突しにくい
根回しをしておくと周りとの衝突が起きにくくなります。
自分の希望を通す以上完全に衝突が起きないとは考えにくいですが、唐突に提案を押し通そうとするよりはるかに衝突が起きません。
ビジネスの場合、誰かともめると自分だけでなく周りも巻き込んでこじれていく事があります。
テレビドラマの弊害で「責任は自分がとります!!」的な発想の人間がたまにいますが、そういった人間は責任を取れませんし責任を取る立場の人間にはなれません。
現実にもドラマと同じように他人の揚げ足をとるタイミングを狙っている人間はめちゃめちゃいるので、多少面倒に感じても段階を踏んで物事すすめていく方が安全。
少し詰めていなかったことをつついてゴネ倒す人もいます。
いきなり怒鳴り散らしてマウントを取ろうとしてくる展開もあるので、そうなってしまう可能性を考えたら根回しにかかる労力なんて面倒には入りません。
根回しをして仕事の時間短縮
何の根回しもしておかないと一個一個の仕事にかかる時間が長くなることがあります。
この会議いる!?
やたら長くて何も決まらない会議をダラダラやっていたら他の仕事の時間を圧迫してしまいます。
もちろん会議だけでなく、連携して仕事をする人間としっかりとコミュニケーションをとっておくことでメールの返答が早くなるなど時間の短縮が出来ます。
根回しはコミュニケーション、上手い下手はない。
筆者の持論として根回しはコミュニケーションなので上手い下手はありません。
仕事としてコミュニケーションをちゃんと取ろうと思ったら、好き嫌いは関係ないので自然に色々と気を使うはずです。
根回しは多少の図々しさが必要
分かりやすいので図々しさを書いていますが、ニュアンスはちょっと違うかもしれません。
ただ仕事の根回しはただ仲良くなりたいだけで行う事ではないので、打算的な考え方で動く方がうまく回ります。
基本的に相手側にも打算的な考え方があるはずなので「頼みごとをするために仲良くしてきたのね!!」みたいな潔癖な人間はウザがられます。
人間的にも仲良くなりたいというのは完全におまけです。
図々しさが過剰になると思い込みで周りに迷惑をかける。フォールスコンセンサス。
根回しには多少の図々しさが必要になりますが、図々しさの度が過ぎると周りに迷惑をかけてしまい一気に嫌われます。
心理学用語でフォールスコンセンサスと言うのがあり、「自分の考えが多数派で常識だと思い込むこと」です。
ここまで書いてきた通り根回しは「周りとコミュニケーションをとって自分の意見が通るようにすること」なので、自分が多数派だと思い込んでいたら根回しできません。
根回しをする相手はあくまで「他人」なので、書面やメールで残すなり詰める所は詰めておかないと自分が詰みます。
過去の記事で他人に期待しない方が仕事が楽になる的な内容を書いた通り、根回しで多少仲良くなった程度で他人に「まぁ、やってくれるだろ。」みたいに期待していると「そんな話聞いてない。」となってスケジュールの変更や頭を下げて回る等周りにメチャクチャ迷惑をかけます。
自分の出来ることで接待(モンハン)・根回し
接待と言うとお酒をたくさん飲んでヨイショしてというのをイメージする方もいるかもしれません。
筆者もそういったお酒の席での接待も経験はありますが、他の人と違った接待の経験で言うとモンスターハンター(ゲーム)を使った接待です。
接待ゴルフならぬ接待モンハン。
当時職場で唯一のゲーマーだった筆者は取引先のゲーム好きの方と居酒屋に集まって夜な夜な接待モンハンをやっていて、接待をしているという感覚すらありませんでしたが当時はホントにモンハンが流行っていたので接待要員として重宝されていました。
このように自分の出来ることで接待は可能です。
まとめ
今回紹介した根回しのメリットはこちら
根回しをしておくのメリットは大きく分けてこの3つ
- 仕事がスムーズに進む。
- 周りと衝突しにくい
- 時間短縮
根回しをしておくのは自分と相手お互いの為になるので、変に構えずに試して見てはいかがでしょうか。
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