2021年8月6日に起きた小田急刺傷事件、小田急沿線に住んでいる人間として大きな恐怖を感じました。
多かれ少なかれどこの電車で事件は起きますが、今回の事件は2008年に起きた秋葉原通り魔事件と京都アニメーション放火殺人事件を思い起こさせるような事件でした。
コロナの影響もあって世の中が不安定になっているという事もありますが個人的な感覚としてトンデモない通り魔的な犯行が増えているような気がします。
覚えている方は少ないかもしれませんが以前小田急線の登戸駅近くでも以前通り魔事件があったので、今後の事を考えてセキュリティに関しては見直しておこうと思います。
通り魔には常識的な理屈が通用しない
意味不明な犯行動機と倫理観の欠如
連日報道されている小田急線刺傷事件。
報道されている内容が真実だとすれば犯人の言い分というのは非常に身勝手なものばかりで一般的な倫理観が全く通用しないと言えます。
生活が困窮しているから犯罪を犯していいという理由にはなりません。
正直生活保護を受けているのであればそこまで貧しいという事もないはずです。
知らない方もいらっしゃると思いますが生活保護を受けている方は水道料金の一部免除(水道の基本料金と1か月上水道10立方、下水道料金8立方まで、東京都水道局の場合)もありますし、所得税や住民税の免除などもあります。
各自治体によって金額が違うものの生活扶助と住宅扶助で10~13万貰っているうえに医療扶助で医療費もかかりません。
1か月働いて手取りで14万円貰って公共料金を払っている方よりもはるかに収入がある状態です。
水道料金の減免に関しては東京都水道局がわかりやすく記載しているのでご覧ください。
ちなみに水道料金の減免は水道局に直接申請する必要があります。生活保護を受けたからといって自動的に減免になるわけではありません。
詳しくは市役所ではなく必ず各23区・自治体を管轄している水道局に問い合わせましょう。他の免除についても同様です。
通常であれば社会復帰に向けて就職活動をすると思いますが、犯罪に走るという事なので一般的な倫理観というのは通用しません。
※本当に困って生活保護を受けている方もいらっしゃるので生活保護対象者を誹謗中傷するつもりはありません、しかし筆者が過去のお仕事で色々と対応してきた経験を踏まえて色眼鏡で見るようになっているのは事実です。
こうなると警察が同行鉄道会社のセキュリティにも限界があるので、そこら辺を批判するよりも自分なりにセキュリティについて注意することも必要になってくると思います。
最寄りの沿線しか通勤手段がない
バスや自家用車・バイクなどの代替案は現実的に厳しい
他の鉄道会社については知りませんが小田急線沿線というのはとにかく小田急線を利用しないとスムーズに都心に出る事が出来ませんし、小田急線が止まったらあっという間に帰宅難民になります。
今回の小田急刺傷事件が起きた祖師ヶ谷大蔵というのは日大商学部がありその近辺の各駅には多くの学生が住んでいます。
アルバイトで小田急沿線の違う駅(下北沢など)に通っているという方も少なくないので今回の事件に恐怖を覚えても違う交通手段というのがありません。
※バスがありますが、輸送量的な問題と終バスの時間が早いので社会人にとってもアルバイトをしている学生にとってもバスをメインの交通手段にするというのは現実的ではないと思います。
そうなると自家用車かバイク・原付。(比較的都心に近いのであれば)
通勤先に都合のいい駐車スペースがある方はまずいないと思うのでこれもまた難しいですね。
そうなるとやはり電車を利用するしかありません。
さらに今回の刺傷事件は小田急線の快速急行の中で行われたそうです。
快速急行は下北沢駅を出ると登戸まで10駅間止まりませんし、町田や海老名在住の人はタイミング的に乗れるのであれば確実に快速急行を選んで乗るので乗車率もかなり高いです。
完全に逃げ場がありません。
ニュース映像で緊急停止している映像が出ていましたが乗客が止めたのでしょうか、だとすれば素晴らしい判断です。
パニックになった時にも対応できるように緊急停止の方法は勉強しておいた方がいいでしょう。
そして自分で自衛手段を用意するしかありませんね。
自衛のため、逃げるための手段
逃げる・身を守る事が大前提で最大の目的
今回の小田急刺傷事件がTwitter上でトレンドに上がった時
男逃げてんなよwww
取り押さえろよ、乗客の男情けないwww
こんなことをつぶやいている方がいましたが、バカかと。
筆者は住んでいる場所から近かったこともあり知人が乗っていたらと思うとゾッとします。
漫画やドラマの影響で人を取り押さえる事を簡単に考えているのかもしれませんが、成人男性を取り押さえるというのは簡単ではありません。
過去のブログで書いてきているように筆者は接客業のお仕事が長かったので暴れる酔客の対応をしてきたことも数えきれないぐらいあります。
格闘技の経験がある方でも本気で暴れる成人男性を取り押さえるのは大変です。
しかも今回の刺傷事件は明確な殺意を持って刃物を所持しているのですから一般人が取り押さえるのは確実に無理でしょう。
こういった時は逃げる以外の選択肢をとってはいけません。
まずは可能な限り走って逃げる。
自衛グッズは最悪の事態のもの、戦おうとしない
こういった時Amazonで防犯スプレーなどのグッズがよく売れるようです。
持っておいてもいいとは思いますが商品説明を見るとスプレーの中身の有効飛距離は1.5~2mと書いてあります。
刃渡り20cmの包丁を持った大の男が突っ込んでくるのにそんなスプレーで対抗できますかね?
有名な防犯グッズを販売しているお店の店長が凄いスタンガンを自分に当てて紹介している動画が一時期人気になりましたが、基本的に使わないに越したことないはずです。
まとめ
今回の小田急刺傷事件の被害にあわれた方の快復を心よりお祈り申し上げます。
考え直してみてもいざ通り魔に合ったら逃げるしかないわけですが危機管理の一環としていざ自分がその現場にいたとしたらというのを考えてみるのも防犯意識を高めるために良いかもしれません。
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