「鍵泥棒のメソッド」、健康で努力家なオジサンは記憶喪失で殺し屋!?




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今回は「鍵泥棒のメソッド」をご紹介。

以前紹介した「LUCK-KEY」のリメイク元で内田けんじ監督作品として第36回日本アカデミー賞他多くの賞を受賞しています。

現在primeビデオの見放題に入っているので興味のある方はご覧ください。

目次

鍵泥棒のメソッドあらすじ

鍵泥棒のメソッドの登場人物

鍵泥棒のメソッドの登場人物はこちら

  • 桜井武史(堺雅人)売れない役者 作中ただただクズ。
  • 山崎信一郎(香川照之)殺し屋 銭湯で頭を打って記憶を失う。
  • 水嶋香苗(広末涼子)おしゃれ雑誌の編集長 結婚するために相手を探している
  • 工藤(荒川良々)
  • 井上綾子(森口瑤子)

キャラクターの印象に関してはあくまで「キャラクターへの印象」について書いています。演じている方は一切批判していません。

あらすじ

殺し屋の山崎(殺し屋名・屋号?=コンドウ)は仕事を終えて帰宅する途中渋滞に巻き込まれ手首についた血が気になったので洗い流すために銭湯へ、一方売れない役者の桜井武史は自殺を考えたものの部屋に入浴券があったので銭湯へ。

浴場に入った山崎は石鹸を踏んづけて激しく転倒し、意識を失います。

自分の人生に嫌気がさしていた桜井が意識を失っている山崎の脱衣所のカギと自分のカギをすり替えたことで二人が入れ替わります。

記憶を失った山崎は自分を桜井武史だと思い込んで生活することになりました。

ひょんなことから水嶋香苗と知り合い桜井としてひたむきに暮らしていくのですが…。

香川照之演じる山崎はひたむきで努力家、堺雅人演じる桜井武史がとにかくクズ

二人の人間が入れ替わって生活するという設定なので生活が対比として描かれるのですが、桜井武史がとにかくクズ過ぎる。

きっとこれも堺雅人さんの演技力の賜物なんでしょう。

リメイク先の韓国映画「LUCK-KEY ラッキー」でも桜井に該当するジェソンはなかなかのだらしなさでしたが、比べ物にならないクズさ。

ヘイトが溢れてきて、見ていて嫁さんと一緒に「クズ過ぎる。」と何度もつぶやいてしまう始末。

一方香川照之さん演じる山崎はとにかくひたむきに生きていきます。

自分の置かれた状況を知るためにわかる範囲のことをノートに書き留めて自分の状況に向き合って少しでも良い状況にしようともがくように生活をします。

「LUCK-KEY ラッキー」とは違い作中で二人は繰り返し顔を合わせることになるのですが、山崎が桜井の事をシレッと罵る場面は非常に面白いのでオススメ。

ヒューマンドラマとコメディの比率

リメイク先の「LUCK-KEY ラッキー」とリメイク元の「鍵泥棒のメソッド」では作品のテイストが全く違います。

「LUCK-KEY ラッキー」がヒューマンドラマとコメディの比率が1:9だとしたら「鍵泥棒のメソッド」は8:2ぐらいです。

設定とちょこちょこ入るセリフなどでクスッとはしますがそこまでコメディと言った感じではありません。

設定は近いものの全く違う作品になっています。

演技力でぶん殴る

おそらく監督的には泣かすのも笑かすのもどっちもしたいのだと思いますが、その面では正直内容が散らかっていた印象で最終的に役者さんの演技力でぶん殴ってまとまっているという印象です。(個人の感想です。)

もちろん「なるほど」となるストーリー展開もあります。

とにかく見終わって考えると主演二人の演技がすさまじい。

まず山崎は記憶がある状態と無い状態の差が歴然としています。

映画を観ている最中は「そういった設定の人間なんだから当たり前」に感じるのですが、それを違和感なく感じるというのが凄いですよね。

声の出し方から違うというか本当に別人です。

堺雅人さんの演じる桜井はとにかくクズで観ていてめちゃくちゃイライラします。

まず振り切っている姿が凄い、桜井の「浅はかさ」や「短絡さ」「幼稚さ」「だらしなさ」というのがこれでもかと演じ切られています。

作中二人がそれぞれのシーンでくわえ煙草をする姿でも印象が全然違ってくるというのが演技力のなせる技なんでしょうか。

ポンコツ役者の桜井が最後に迫真の演技を見せるシーンは圧巻。

これは演技力でぶん殴ってますわって感じです。

ある程度設定の回収をぶん投げているので好みが分かれる作品

ちょっぴり設定をぶん投げている部分があると感じるので作品の雰囲気的に「この雰囲気の作品で設定ぶん投げるか~。」と思ってしまう人もいると思います。

ヒューマンドラマ要素が強いのでちょっと気になりますね。

全体の雰囲気としてはほんわかした部分も多く鬱展開のようなものはありません。

ストーリー自体もシンプルで難解な部分はなく見やすいと感じるはずです。

筆者はリメイク先の「LUCK-KEY ラッキー」のほうが好きでしたが、どう感じるかは人それぞれ。

お時間のある時に一度観てみてはいかがでしょうか?



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ぱじ山ねまきのアバター ぱじ山ねまき イラストレーター

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