ハウスルールの意味。自己満足の押し付けになってませんか?

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今回は飲食業界を中心によく使われるハウスルール。

一般的なサラリーマンの方には耳なじみのない単語かもしれません。

カードゲームやTRPGで地方ルールなどをハウスルールと呼ぶことがありますが、今回はカードゲームは関係ありません。

筆者は15年以上飲食・接客業界で働いてきた中で数多くの意味不明なハウスルールを押し付けられてきました。

じゃーじ

ハウスルールは悪いものではないので従業員が働きやすいように意見を聞いて作りましょう。

こう考える方もいますし、実際にうまく出来るのであれば問題ありません。

しかし職場というのは閉じられた空間なので自浄作用を失いやすく、元からいた人間が居心地が良くなるために新人に負担を強いるだけの謎ルールに発展する可能性が高いです。

今回は筆者自身の経験と転職・退職の経験を持つ複数名の方にインタビューさせていただいた内容を紹介します。

不要な特定を避けるために一人称は全て「筆者」とさせていただきます。

目次

ハウスルールは基本的に仕事環境を決めるもの

それぞれの職場の独自のルールなど言うとかなり特殊なものだという印象を受けるかもしれません。

ただ本来のハウスルールの意味はどのように仕事を評価するかを決めた評価制度や、仕事中の服装や衛生管理について決めるなど職場環境を決める基本的な決め事です。

よほど特殊な例を除けば、ハウスルールは人間の常識の範疇のものです。

筆者が今まで経験したハウスルール例(主に接客業)

  • 髪は男性はオールバックなど整髪料を使ってまとめる、女性は夜会巻き
  • パンツはシングルタックで黒
  • 革靴はプレーントゥかストレートチップ、女性は高すぎる&細すぎるヒールは禁止
  • アクセサリー類はシンプルで清潔感のあるものであれば着用可(セクションによっては不可)
  • ゲストのいるエリアではジャケット着用

例を挙げていくとキリがないのですが、常識的なことばかりです。

始めて接客業につく人でなければ「当然だ」と感じるような内容ばかりで普通は驚くような内容はそうそうありません。

細かいことまでハウスルールで決めようとすると意味不明なルールが出来上がる

最近よく見る「謎マナー」と同じように意識の高さが悪い方に転がって「謎ハウスルール」が生まれることがあります。

筆者が過去に上司や先輩に言われた「謎ハウスルール」生まれるきっかけというのは、「ヘルプの人間が来ても効率的に働けるように。」という真っ当っぽい理由があります。

ホテルの接客の仕事というのはヘルプとして短期で仕事をしに来るお爺ちゃんや学生というのが少なからずいます。

ホテルの備品の位置もわからない人間が来てもスムーズに働けるように決めておくべきルールというのは作っておくべきなのですが、大体の職場では原住民が偉そうにするためのルールになっています。

ある宿泊施設では格調高さを誇りたいがために退勤の仕方に関するルールなど細かすぎる訳の分からないルールをたくさん作っているところもあり、人が足りないという事でヘルプに入った筆者は異世界に迷い込んだ気持ちになりました。

意味の分からないハウスルールがあるところからはサッサと逃げ出しましょう。

ストレスの温床になります。

ハウスルールは実際に仕事の効率化や仕事環境を作るためにあるものなので、ごっこ遊びのような変なルールはただの自己満足に過ぎません。

謎のハウスルールはベテラン社員からわくカビ

意味不明なハウスルールは現場に職歴の長いお山の大将タイプの従業員がいると出来やすく、カビのようなもので一度できるとなくしたとしてもまた作りたがるようになります。

大体はおじさん・おばさんの価値観の押し付けなので従ったところで人間的に成長することはありません。

ぱじ山

新社会人は特に注意が必要だよ!

新社会人は強く言われると「そういうものなのか。」と受け入れてしまいがちなので気を付けましょう。

無駄なハウスルールは成長を阻害し、離職率を高める

筆者が社会人になったころから見ると当時はExcelの導入、現代においては社内チャットツールなど便利なものがいくらでもあります。

今ではExcelを使うのは当然と感じると思いますが、筆者が社会人になったころはExcelをまともに使えない人間のほうが多かったです。

また在庫チェックや入金処理の際にExcelで計算したものが間違っているかもしれないから手計算で計算し直すという、まさかの手計算で検算しなければならないという謎のハウスルールもありました。(※今もあるかも。)

新しい何かを導入する時、ハウスルールは弊害となる事が少なくありません。

フレックスタイム制の導入に関してハウスルールの弊害(※実体験)

現在ではコロナの影響でテレワークが浸透してきましたが、ひと昔前はとにかく新しいものに飛びつくかのように自社の勤務体制に合っているかどうか考えずにフレックスタイム制を取り入れる会社が少なくありませんでした。

フレックスタイム制=自由な時間で出退勤できる制度。コアタイム(主要時間帯)の時間中に勤務していればあとは勤務時間を前倒しにしても後ろ倒しにしてもOKとする会社が多い。

この時に弊害となったのはフレックスよりも前に適用されていたハウスルール。

  • 朝9時を過ぎたら遅刻(フレックスタイム制なのに定時が存在する)
  • ある時刻を過ぎると残業禁止のためPCが強制的にシャットダウンするシステム(定時時刻を設定している)
  • 始業30分前(つまり8時30分)に来て社内外を掃除
ぱじ山

なんでフレックス導入する前になくしておかないの?

わかりません。

結果、名ばかりのフレックスタイム制となりました。

当然残業をしないといけない時もあるので一時的にPC内の時計をニューヨーク時間にしたことも何度あったか。

始業30前に来て掃除しろと言うのであればもはやフレックスではないですよね?

この通り無駄なハウスルールというのは新しく出てきたものの導入の弊害になります。

またこの名ばかりのフレックスが導入されていた時に中途採用で入ってきた人間は「フレックスって聞いてたから応募したのに話が違うじゃないか!」とあっという間に辞めていきました。

社員間の「暗黙の了解」で職場を管理しようとするのは甘え

ハウスルールはある種の暗黙の了解を生み出します。

以前からずっと勤めている人間からするとなんとなく察せる事も新人には全く分かりません。

きちんと明文化するなり口頭で伝えるのであれば問題ありませんが、細かいところまでハウスルールを決めているような職場の場合周知すること自体がかなりの手間になるためよほど面倒見のいい人間がいない限り新人には伝わらない環境になってしまいます。

そしてハウスルールで縛られた職場は「よそ者」を嫌います。

  1. 覚えるのも教えるのもめんどくさいハウスルールがある
  2. 新人は戸惑い困る
  3. 古参の人間に教えを乞う

こうなったとき古参の人間は新人を必要以上に見下し、社会人失格のレッテルを貼って従属を求めます。

面倒見のいい先輩であればこれでもうまくいくかもしれませんが、悪くすれば職場いじめが始まります。

現場レベルの問題なので上席の人間は社内の関係が上手くいっていると勘違いすることが少なくなく、離職率が高まるなど明確な問題になってから気付きます。

これは完全に職場の管理が出来ていないという事です。

企業の規模の大小に限らず本当に仕事を効率化するためのハウスルールであれば、社員間の暗黙の了解にせずしっかりとマニュアル化して周知しましょう。

暗黙の了解や「うちは昔からこうだから。」と言った考え方はただの甘えです。

退職連鎖の温床にならないように気を付けましょう。

退職連鎖が止まらない地獄

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