おはようございます。ぱじ山ねまきです。
今回は「紳士服」という他にはないテーマを扱っている「王様の仕立て屋」という漫画。
主人が持っていたのですが、読んでみるととてもおもしろいものでした。
ユニクロなどのファストファッションに猛烈にお世話になっていますが、その真逆に当たる「服を仕立てる」という世界に触れることが出来る非常に大人な漫画です。
「仕立服」だけではない紳士服の入り口として読んでみるのも面白い漫画です。
漫画オススメ、「王様の仕立て屋」を読んでエレガンテを知る
連載開始は2003年。作者は大河原 遁先生。
調べてみると連載開始は結構前ですね(現在2020年)。
最初はスーパージャンプで連載していて、その後掲載雑誌があっちこっち行って現在はグランドジャンプで連載しています。
現在は日本編が連載されているそうです。
仕立服の世界を垣間見る
主人公の織部 悠(おりべ ゆう)はナポリ仕立で服を作る職人で、各エピソードで服のお悩みやお題を服やその他小物を使って解決していきます。
イメージ的には「美味しんぼ」の服飾版といった感じです。
ただ紳士服や登場する芸術品などの説明は非常に密にされていて、人によっては「マンガのくせに文字での解説が多い」と感じてしまうかもしれません。
逆に言うと漫画を介して紳士服の勉強をするのに適していると考えています。
一時期は本屋に並んでいる時につく「帯(○○さん推薦!!みたいな感じのやつ)」にパンツェッタ・ジローラモさんや田崎真也さんが推薦文を書いていたぐらいでした。※本当に推薦していたかは知らんけど
主人曰く、読み始めた頃は紳士服について全く知識がなかったが「王様の仕立て屋」を通して最低限のTPOは守れるようになったと思う、だそうな。
革靴はストレートチップを履いておけば問題ないとかそんな感じ。
現在大人気の俳優「滝藤賢一」さんも何年か前に「俺のダンディズム」という深夜ドラマをしていましたが、あのドラマも「王様の仕立て屋」と同じように紳士服を楽しむ入り口になるような漫画なので、「俺のダンディズム好きだったな~。」という方はハマると思います。
描かれている紳士服の世界は非常におシャレです。
ただそれ以外の部分は昭和なノリを持ったコメディタッチの漫画なのであんまり肩ひじ張った雰囲気はないので非常に読みやすいです。
美術品などのうんちくも仕入れられる
高級な「仕立服」が使われるお貴族様の世界などがメインのお話になるので、それに伴って美術品などのうんちくも山ほど出てきます。
以前紹介した「ギャラリーフェイク」と同じように様々な知識が紹介されているので勉強する気が無くても読んでいるだけでスルスルと知識が入ってくるのも魅力だと思います。
主人公がナポリ仕立ての職人のため序盤はもっぱらナポリがお話の舞台になりますが、色々あってイギリスやフランス、アメリカや日本もお話の舞台になるので、欧米各国&日本の美意識についてのうんちくも数多く出てきます。
人とお茶している時に知識をひけらかすのは嫌われると思いますが、あれこれ知っておくと話題に困ることが無くなるので助かりますよね。
「知識が増える系のマンガ読みたい」と言う方にはぴったりの作品です。
作品は色んな雑誌を転々とした関係か、副題を変えながら現在第4シーズンに入っています(舞台は日本)。
日本の知識で言うと「利休鼠」なんて言葉はこの漫画で初めて知りました。
まとめ
かれこれ15年以上連載が続いている「王様の仕立て屋」。
紳士服と言う珍しいジャンルのテーマを扱っている物ですが、絵の雰囲気もあってか堅苦しい感じもなく気軽に読んで勉強になる非常に秀逸な作品です。
おそらく名前も知らないという方もいると思いますが、この機会に一度読んでみてはいかがでしょうか。
新生活を始める前に、新しい自分が垣間見えるかもしれません。
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