漫画オススメ、「古事記」日本の神話を読む。




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おはようございます。ぱじ山ねまきです。

今回は日本最古の神話「古事記」の紹介です。

以前中田敦彦さんのYoutube大学でも紹介されていましたね。

目次

漫画オススメ、「古事記」日本の神話を読む。

作者は:太安万侶(おおの やすまろ) と稗田阿礼(ひえだのあれ)

作者っつーか(笑)

日本の成り立ちに関して書かれた神話です。

筆者は中学生の時に活字で読んだことがありますが、登場人物(神)の多さと名前の難しさに読むのが超大変だったので漫画をオススメします。気取って岩波文庫の古事記とか読んだらあっという間に挫折します。

例えば宮崎県の高千穂峡に降臨したと言われているニニギノミコトの全名は「あめにぎしくににぎしあまつひこひこほのににぎのみこと」、ほかにも2個ぐらい名前がありますがそれも長くて読みづらいです。

ちゃんとした本(お堅い本)だと一気に紹介されていて、他の兄弟の名前なども一気に紹介されるので超読みづらいです。

最近の本ではかなり省略されていますが、お話自体も現代の感覚では理解しにくいことが多いので、漫画で(絵で)見た方が間違いなくわかりやすいです。

古事記の発注元は天皇

古事記は第38代天皇の天武天皇の命令で、28歳の稗田阿礼が古い伝承など神話をすべて暗記します。

当時は戦争が多く、書物(木簡)が焼失することが多かったので人に覚えさせるという手段をとったようですね。

ただこの漫画で紹介されている内容でもかなり省略されているので、実際の古事記は膨大な情報量です。

完全な無茶ブリですよね、発注元が天皇だから断るとかできないですけど…。

しかし天皇主導の一大プロジェクトとして始まった「古事記」でしたが、天武天皇の崩御とともに「古事記」プロジェクトは凍結されます。

そして5代後の43代元明天皇の時に再開されまして、太安万侶が稗田阿礼が語る内容を書き記して完成させた書物です。

その時までちゃんと生きてた&覚えてた稗田阿礼すごいよね。

外交的な観点とか江戸時代までは云々というのはマンガを読んでご確認ください。

簡単に言うと海外へ「ちゃんとした歴史を持った国なんですよ。」というのをアピールするために作られた歴史書と言われています。

漫画「古事記」の簡単な内容

日本の誕生から推古天皇までの歴史と系譜。

それにまつわるストーリーが載っています。

実際の古事記は上中下巻で構成されていますが今回紹介する漫画は1巻にまとまっています。

漫画の内容を簡単に分けると

  • イザナギ・イザナミ国造り編
  • 隠れるアマテラスと暴れるスサノオ編
  • オオクニヌシ国造り&国譲り編
  • ニニギ天孫降臨編
  • 神武天皇(イワレビコ)大和へ旅路編
  • ヤマトタケル編
  • 神功皇后の新羅討伐とその後の勢力争い編

このように盛りだくさんな内容になっています。

漫画パートだけではなく出てくる人物の関係がわかりやすいようになっている相関図や現在の日本でのゆかりの地の紹介ページもあるので、宮崎県とか島根県の色んな所が紹介されているので旅行前の予習にいいですね^^

分からない言葉などの説明もふんだんにされています。(※当時はサメの事をワニと呼んでいたとか)

※余談

宮崎に行くと「神話の里へようこそ!!」と書かれた看板が空港の駐車場を出たところにあるんですけど、神話アピールはそれぐらいしかありません。

思わず「神話がどうこうとか全然ないね…。」と突っ込むレベル。

ゆかりの地の青島神宮とかに行くと、海幸山幸のストーリーを書いた看板とかありますがスゲーわかりづらいです。なぜかタイの三輪タクシー「トゥクトゥク」が走ってます。

古事記の華のある話ってほとんど島根(出雲)なんですよね…。

天孫降臨の後の話ってかなり政治的な話が多いので(日本武尊の話は別として)、神話にワクワクしたい層には響かないと思います。マジデ

神武天皇(当時はイワレビコ)が宮崎(当時は日向)を出航する時に、地元民が献上したと言われている「つきたて餅」が神話由来のお菓子として有名で、派手さは皆無ですけど美味しいです。

宮崎駅の近くの土産物屋さんが入ったビルの柱に「天照大神→ニニギノミコトとコノハナサクヤヒメからの系譜」が書かれた柱があるんですけど、心の底から「ここで誰が読むねんッッ!!!」ってなれます。

古事記の魅力

古事記の魅力は日本人としての好奇心を刺激されるところでしょうか。

今とは倫理観もかなり違うので読んでいて「おや?」と思うところもあると思います。

ただ「おや?」と思うところがあり過ぎてツッコミどころ満載です。

取りあえずスサノオが天津原(天界)から追放されるところはツッコミどころのオンパレードです。

このスサノオの追放の元となるのが、有名な天岩戸(あまのいわと)のエピソードです。

そもそも天武天皇の命で稗田阿礼が古事記の内容を暗記してから30年近くたってからプロジェクトは再始動しています。

覚えていた期間とその膨大な量に「……稗田阿礼スゲーな。」と読んだ方全員が思うでしょう。

冒頭でも触れました通り古事記の中には古い伝承、物語がたくさん出てきます。

有名なところで言うと「因幡の白兎」や「海幸山幸」ですね。

他の本も読むと古事記は色々な物語の集合体であるとも言われていて、インドネシアの民話などにかなり似た内容のものがいくつかあるそうです。※この漫画には描かれていません。

様々な風俗に触れることが出来るのも古事記の魅力ではないでしょうか。

今回メインで紹介している漫画とは違ってアレな描写(ちょっと汚いので割愛)とかもちゃんと書かれているので、物語として読むにはこっちの方が面白いです。スサノオのヤマタノオロチ退治も細かく書かれています、変なモブが出てきますが。

あっちゃんのYoutube大学で参考されていた今回紹介する本では、ちょっとアレな描写は省かれています。

多分あっちゃん自身も知っていて省いたんでしょうね、かなりアレなので…。

まとめ

不思議なことに日本人でありながら触れる機会があまりない古事記ですが読んでみると非常に面白いです。

主人の田舎が宮崎県で「天孫降臨の地」「神話の故郷」と言われ、この漫画ではゆかりの地がたくさん紹介されています。

宮崎は日持ちはしないけど美味いものが多いです。

ちなみに現地では有名なお菓子で「つきたて餅」というお餅があるのですが(空港でもお土産で売ってます)

これは神武天皇がヤマト(奈良)を目指して宮崎から船で出発する時に現地の人が、神武天皇に差し上げたお餅がもとになっています。

今どきのお菓子と違って華やかさはありませんが神話に思いを馳せて食べてみるのはいかがでしょうか??

宮崎ではタクシーの運転手さんに神話の話をするとスラスラと話してくれます。

(あくまで宮崎の人であればです。最近は移住する人が増えているので、タクシーの運転手が宮崎の人ではない場合も多いです)

漫画を読んでみて興味が湧いた方は一度「古事記ゆかりの地」を旅してみてはいかがでしょうか。



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